サン・フィリベール (ブルゴーニュ・仏)
「トゥールニュの四通りの方式によってヴォルトを架橋した
ナルテックス、横断半円ヴォルトに覆われたその身廊、長方形
の放射状の祭室をもったその周歩廊、高く聳える堅牢な全体の
量塊をみれば、それだけで偉大な建築芸術の大凡輪郭を捉える
のに十分である」(アンリ・フォション)
"偉大な建築芸術"を観るために再びサン・フィリベールを訪れ
ました。
厳めしい正面である。
目立つのはロンバルディア帯である(11世紀)。
(11世紀)
ロマネスク建築に詳しい、前川道郎さんはこの天井について建物の軸線に
直角方向に並列する筒形横断ヴォルトと説明されている。
非常に特異なヴォルトであるが、結局サン・フィリベールとほかに一か所だけに
しか採用されなかった、複雑な構造である。
側廊(交差ヴォルト)
左部分が身廊で右が側廊部分である
二階のサン・ミッシェル礼拝堂↓
(ナルテックス)
(二階)
( 柱頭) (葉飾り)
放射状祭室
(注:巻頭の言葉はロマネスク]・鹿島出版会より)
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