サン・ペラ・ダ・ガリガンツ Sant Pere de Galligants① (ジロナ・スペイン)
この元修道院の鐘塔の姿は優美なものだった。
カタルーニアの各地には、似たような鐘塔が見られるが
最も印象的な鐘塔の一つではないだろうか。
(Sant Pere de Galligants 12C)
この浮彫についてロマネスクの碩学,柳宗玄氏は聖樹が上の画像
(十字架、キリストの象徴)と合体して古来の聖樹信仰を
示していると説明されています。
この鳥、左(鷲?),牡牛、中上?の思考はオリエント(古代アッシリア?)から
来たのか。謎は尽きない。
入り口付近の浮き彫りは興味深い。圧倒的な存在感がある。
組み紐的な文様はどこから来たのか?東(アジア・オリエント)か
北(ケルト)か興味深いテーマである。
内部は次回に。
(参考:ケルト装飾的思考 鶴岡真弓 ちくま学芸文庫
ロマネスクの図像学 エミール・マール図書刊行会)
2015-05-03 04:52
コメント(2)
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これらの浮き彫りは、かなり素朴な彫りで、アジアやケルトにも通じるものを感じます。或いはアフリカやニューギニアなどの原始芸術のようなものにも。
こういう彫刻も独特の味わいがあって好きです。
by アヨアン・イゴカー (2015-05-06 12:18)
アヨアン・イゴカー様
確かにこれらのロマネスク芸術はいろいろな所
(東方、ケルトなど)の影響が考えられます。
言われていますようにその素朴感は私も関心が
ある、アフリカ、ニューギニアの美術にも通じてい
るようなところもあります。
by yoku (2015-05-07 05:20)