サン・ペア・ダ・ガリガンツSant Pere de Galligants ②内部(ジロナ・スペイン)
今回はロンバルディア帯がまぶしいジロナのロマネスク②である。
(身廊天井)
回廊 ここでもロンパルディア帯がしっかりと目に付く
鳥のセイレンだろうか?だとすれば、古代エジプト→ギリシャ伝来である。
エミール・マールはセイレンについて「女の顔をした異様な鳥はエジプトの
図像からの借用であり、エジプトではそれは肉体から離れた魂の表現に
ほかならなかった。
ギリシャでも長いこと墓石に刻まれていたものだった」(注:1)と述べている。
アンリ・フォションはこの人魚について
「自分の尻尾を両手で掴む人魚」(シレーヌ)(注:2)とよんでいる。
私にはなかなか見応えのある回廊でした。
(注:1 エミール・マール ロマネスクの図像学 図書刊行会)
(注:2 アンリ・フォション ロマネスク彫刻 中央公論社)
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